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これまでの研究の集大成

統合失調症は「治療」してはいけない

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第2部 驚愕の副作用の真実


 8.凶悪犯罪製造マシン


精神科医療と凶悪犯罪

 近年少年を含む理解しがたい凶悪犯罪を目にする機会が増えているが、そのほとんどに精神科の治療が関係していることがわかっている。この時点で疑問を感じない方がおかしい。多くのマスコミは「精神科に行くような人間だから事件を起こした」とし、精神科医は「もともと持っていた精神疾患が悪化した」と言っているが、ほとんどそれまで前科もなく全く暴力事件を起こした事のない人間が「精神科の治療を受けた後に」猟奇的な凶悪犯罪を犯しているのはおかしすぎないだろうか?

  30年前にはごくまれにしか起きていなかった「キチガイ」による凶悪犯罪がこの20年の間に急激に増えているのは、本当にストレスが多くなった社会のせいなのだろうか? 精神科が診療内科、メンタルクリニックと名前を変え「心の病」を治しますと宣伝するようになったのはこの20年程度の事だ。

  通院を始める理由はほとんどがうつ、恐怖症、不眠、適応障害、発達障害、不登校などで、明確な統合失調症など重症者はむしろ少なく、家庭内暴力などに困って受診する例などはごくわずかにしかすぎない。ほとんどの事件で「目立たないおとなしい人間がある日突然豹変して事件を起こす」というパターン性が存在する。

   先にも述べたように凶悪犯罪に精神科薬が関係している可能性を一部の医師や識者が指摘していて、SSRIが攻撃性を増すこと自体は厚生労働省も認めている。しかし、明確な根拠があるわけではなく「脳内化学物質の異常による一時的なもの」という仮説はほとんどの事件に特徴が当てはまらず、日本で副作用との関連が認められた例は数えるほどでしかない。 薬が原因である事に家族が気付いても、その事件性の大きさからマスコミも世間も一切聴く耳を持たず、医師や製薬会社はその関連性を否定する。医者も認めず専門家もその原因を特定できていない段階では、家族が副作用であることを証明する事はとてつもなく困難な作業となる。

   犯人の取調べをするのは警察、精神鑑定をするのは精神科医、どちらも薬を飲む以前の犯人を知らず、目の前の今現在の感情を見ることしかできない。これまでの副作用の考え方は当てはまらず、一時的な症状ではないので時間が経過してもほとんど変化がない。この状況の中で副作用の知識がないこれらの人間たちがもともとの「広汎性発達障害」と結論付けるのは当然と言えば当然だ。 これまで精神科薬と凶悪犯罪の関連は疑われても、実際のほとんどの事件を直接結びつける理論は存在しなかった。その空白を埋めるのが前頭葉のアポトーシスによって引き起こされる「感情記憶の喪失」という副作用である。

 

○ 感情記憶の喪失が犯罪を生む

  精神科が関係する凶悪事件は動機や犯行に不可解なものが多い。これらが「感情記憶の喪失」によるものだと考えればすべての謎が解けていく。

 多くの場合犯行時の記憶はしっかりしている。また犯行前に冷静に準備をし、犯行後も取り乱す様子もない。正常な思考状態にないはずの錯乱や脳内化学物質異常による心神耗弱「せん妄」が原因であるという説はこの時点で成り立たない。

 感情記憶の喪失では一般記憶と知識には何の問題もない。考える能力、準備する能力、武器や刃物を使用する能力など、目的の定義づけなど感情に関係しない部分に関しては極めて正常である。また、多少本能的で警戒心が強く興奮しやすい面はあっても日常的に攻撃的であるなどせん妄に近いものが常時見られるわけではない。

 幼児になる事がなぜ凶悪犯罪と結び付くのかという疑問を持つ方も少なくないだろう。単純に考えれば「子供になる」ことはそんなに大きな問題にならないのではとも思うかもしれない。記憶や知識そして体も一緒に幼児になってしまうのなら問題ないのだが「感情」だけが幼児化するということは次のようなとても難しい問題を引き起こすことになる。

 ・義務感の喪失

 学生なら学校に行き勉強するということ、大人なら会社に行って働く事、家事をこなす事、子どもを育てること、それ以前の着替えをする事、お風呂に入る事、歯磨きをすること・・・そういった生活のための義務の理由が全く無くなってしまう。自分の将来の事など何も考えられなくなるし、家族のために頑張ろうという気持ちなどわずかもなくなってしまう。すべては自分の欲望と欲求のままにしか行動できなくなる。

 ・欲望と欲求

 食べたいものを食べたいだけ食べる、欲しいものを欲しいだけ買う・・・12歳ならそれでもゲーム程度で済むが大人だったら「欲しいもの」の欲求は果てしない。車、時計、宝石、家・・・収入に応じて我慢するという考え方が出来なくなる。家族のために買ってあげたいというような気持ちではなく、ただ自分の欲求を満たすためだけに手当たり次第に買いあさる。お金が無くなれば物や金を盗んででも手に入れようとする。自分が犯罪者になるということがどういうことか考えられなくなるのだ。

 ・愛情記憶の喪失

 感情記憶の喪失は「愛情」の記憶を奪う。誰かを愛したことも誰かに愛されたことも忘れてしまう。自分の伴侶や子供、親が自分にとって大切なものであるという認識ができなくなる。家族だという認識はあるがその意味が分からなくなってしまい些細な理由で攻撃対象になっていくのである。

・善悪の判断ができない

 善悪の「知識」は間違いなくあるが判断する「感情」が無い。欲求や欲望が「知識」よりも優先される。言うことを聞かず悪いことをする幼児にいくら知識を植え付けても無駄なことは誰にでもわかるだろう。人を殺す事が悪いことだという認識はあっても自分がそれをしない理由にはならない。

 ・生死の感覚の欠如

 幼児には生きる事の意味も死ぬことの意味も理解する事はできない。生きることも死ぬことも大して意味のあることではなくゲームで主人公が死んでしまってもリセットできる程度の感覚でしかない。自分が死ぬことも相手が死ぬことも虫を殺すようなことと何ら変わらない。もちろん相手の痛みも苦しみも理解することはできない。事件を起こせば死刑を含めた刑があることも人生が終わってしまう事も知ってはいても自分のこととしてその意味を考える事はできない。

 ・手に負えない性欲

  物欲はまだしも手に負えなくなるのが「性欲」だ。体も知識も一人前だがコントロールするのは幼児の感情でしかない。その結果はとてつもなくおぞましいものを生み出す。その対象は実年齢よりもはるか下のものとなっていく。いたずら目的での幼児誘拐殺人、監禁などの性犯罪が起きる可能性も高まり、母親に対する幼児としての甘えと性欲が合体してしまえば恐ろしい結果を生む。

 ・負の記憶

  感情は幼児化するが「考えたこと」「思い描いたこと」は一般記憶として残っている。誰かに憎しみを抱き「殺してやりたい」と思った記憶は直接の憎しみが消えても残っている。あるいは映画やゲームのシーンと重ねて自分が悪い奴らを殺すシーンを思い描いたというような記憶も残っている。言葉や映像というような具体的イメージは感情ではなく一般記憶として記録されるのだ。そういった「負の記憶」「妄想」が現実との区別がつかない幼児の感情によって現実化されてしまうのだ。また潜在意識の中にいじめられた、疎外されたというような鬱屈した記憶が存在し影響を与える可能性もある。

 ・再成長時のストレス

 一度「感情記憶の喪失」を起こせば幼児が成長するようなプロセスを経て再成長していく。この時に安心できる環境と愛情が無ければ正常な成長は望めないが、多くは無理解の中で疎外やいじめを受けることになり被害妄想や敵意に満ちた「負の感情」が生まれ、歪んだ性格が形成されることになる。

 

 思考能力は年齢並であっても感情は赤ん坊か幼児程度である。そこに面白くないことが起きる、いやなことを強制される、怒られるなどのストレスがかかる。その時に歯止めとなる理性が存在しなかったらどういう行動を取るだろうか。さらに薬の直接の副作用によって不安感や焦燥感が増す可能性もある。攻撃性や凶暴性が単純に「増す」のではなく誰にでもある負の記憶や感情を抑える理性が欠落することによって引き起こされる現象なのだ。それは特別な事ではなく、上司に理不尽な注意を受けたら「いつか殺してやる」と心の中でつぶやくようなものでしかない。心の中で何を考えていても罪にはならないが、それが現実化した時に社会は「幼児のした事」として大目に見てくれる事はない。

 誤解しないでいただきたいがこの副作用を起こした全ての人間が事件を起こすわけではない。もともと持っている性格や負の記憶によって症状は大きく異なる。ごく一部の人間が事件を起こすが、大部分は異常行動というレベルである。もちろん異常行動でも家族は絶望を味わい、過酷な毎日を強いられることになる。

 

犯罪の特徴

 ほとんどの事件において次のような特徴が見られることが資料の中でも明らかで、家族や警察へ追跡調査すればさらに一致することがわかって来るはずだ。

@ 薬を飲んでから別人のようになった、性格が悪くなった、言葉使いが悪くなった、攻撃的で乱暴になった。

A 子どもじみた抑制の効かない行為、幼い子供のような仕草、行動、言動が見られる。

B 犯行の一部始終を直後には明確に記憶している。

C 善悪の知識は持っているが悪いことをしたという認識はない。

D 動機があやふや、短絡的である。

E 冷徹で感情の無いような行動や言動が見られる。

F 犯行を隠そうとしたり逃げようとする意思が見られない。あるいは子どもじみた嘘で隠そうとする。

G 取り調べに対しては淡々として子どもじみた受け答えに終始する。

H つじつまの合わない話、理解できない話、空想のような妄想のような話をする。

I 反省の気持ちや自責の念は長い間現れることはない。

J 犯行を反省している様子が無いのに死刑を望む。

K 精神鑑定の結果は広汎性発達障害、アスペルガー症候群、境界性人格障害などと診断される。

 

非科学的な「精神疾患が悪化した」という理論

 多くの事件の精神鑑定において広汎性発達障害やアスペルガー症候群などの病名とともに「もともと持っていた精神疾患が悪化した」という言葉が使われる。2012年起きた米コロラド州の映画館銃乱射事件でもこの言葉が使われた。

 先にも述べたようにストレスによって精神疾患が発症することは間違いないが、犯罪を起こすレベルまで悪化することはごくまれであって、極度のストレスが持続する条件が必要である。もともと攻撃的で性格の悪かった人間がいないわけではないが、ほとんどの犯人は「おとなしく目立たない人間だった」のであり、持っていた「精神疾患」はごく軽い「心の病」でしかない。もちろん軽度発達障害は悪化しない。どうだろう、当たり前に考えてこれらの疾患が悪化して猟奇的な殺人鬼になるという理屈が成り立つだろうか?しかも精神科の治療を受けてから短期間で「極端に悪化」しているのだからおかしすぎる。 私の息子も薬を飲んだ直後におかしくなり、すぐ近くの少年も「薬を飲んでおかしくなった」とことを家族が証言している。そこには何のストレスも存在していない。

 薬を飲んで起きることは「副作用」であって自然に症状が悪化したものではない。精神科だけ「副作用」の考え方が違うなどというのはどうかしている。 他に説明のしようがなく、精神科医という権威のある人間が発言することだから信じてしまうのだろうが実は非科学的極まりない理論で、自らの責任を回避するための詭弁でしかないのは明らかだ。「うつ病が悪化して猟奇的凶悪事件を起こす」こんなバカげた理論がなぜ疑問視されることがなかったのか不思議でならない。

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